世間では、男性ももっと子育てに参加しようといった雰囲気がありますよね。
男性の育児参加を促すような社会的な取り組みがされたりもしています。
男性がもっと子育てについて興味を持ち、積極的に関わろうとしてくれることは良いことだなと思う反面、良い一面ばかりクローズアップされすぎている感じがしてしまいます。
うちの夫は、お仕事がお休みの日には積極的に育児をしてくれる”いいパパ”で、助かっているし感謝もしています。
でも、でも・・・
大きい声じゃ言えませんが、良いことだけじゃなく色々と大変なこともあるんです!
今回は、夫が積極的に育児参加をすることによって、むしろ大変になるだろうことを、私の実体験を元に日々感じたものをお話します。
子育ての主導権を握れない
夫も子育てに積極的に参加する場合、ママが子育ての主導権を握れるとは限りません。
たまに妻のしている育児の手伝いをする、という程度の関わりであれば、妻が主体となって子育てをしているので、子育ての主導権はほぼ間違いなく妻が握るでしょう。
ですが、夫も積極的に育児に参加し主体的に子育てをしている場合、夫はもはや育児のサポート役ではないので、夫もママとなって子育てについて主張してきます。
仲の良いママ友と2人で、一緒に同じ家で子供を育てるところを想像してみてください。
どうですか? 楽しさもある反面、ちょっと面倒な一面も見えてきませんか?
自分のやり方を通せない
育児において自分だけが主導権を握れないとどうなるのかというと、自分のやり方や主張を完全には通すことができなくなります。
自分1人で子育てをするわけではないので、自分だけのやりやすさや快適さだけを考えて子育てすることはできません。
夫のやりやすさや言い分も考慮して、時には妥協する必要もでてきます。
夫が快適/面倒だと感じること、私が快適/面倒だと感じることはそれぞれ違うので、物の置き場所などの細かな事まで、全て二人で話し合って決めていく必要があります。
我が家では、使いかけのおしり拭きや保湿剤が、色々なところに置いてあるのですが、夫のやりやすさ優先で妥協しています。
私は正直、”そんな広い家じゃないんだから、一か所に置けば十分じゃない?”と思っています。
育児方針が違うとかなり面倒
夫が育児参加をする上で、一番面倒で大変なのは、”育児方針や価値観が違ったとき”です。
お世話のやり方については、夫のやりやすさも考慮して妥協できても、育児方針や価値観についてはなかなか妥協できません。
自分も夫も子供にとって何が良いのかを考えているからこそ、そこは譲れない!となってしまうんです。
子育てには正解がありませんので、意見が割れると非常にやっかいです。
結論がなかなか出ず話し合いは長期化しますし、子供の為を思うと妥協もできない・・・。
精神的にかなり消耗します。
1人目のときも2人目のときも、どのくらいミルクをあげるかについて大論争がありました。
我が家ではこれを、”第一次ミルク戦争”、”第二次ミルク戦争”と呼んでおります。
夫は赤ちゃんが泣くとすぐミルクをあげてしまうので、あげすぎを指摘し戦争が勃発してしまいました。
子供服の楽しみが半減する
夫がお洒落で服装に気を使うタイプの場合を除き、子供に可愛い服を着せる楽しみは半減します。
服装に無頓着タイプのパパの場合、上下柄ものを着せたり、パジャマのズボンを履かせてお出かけに行こうとしたりします。
なので、どんな組み合わせにしても大丈夫な服しか買えません。
また、夫でもお着替えさせやすいような服を選ぶ必要も出てきます。
サロペットも、夫は”どうやって着せたらいいの?”と戸惑っていました。
女性が思っている以上に、男性は服装に頓着しないので注意が必要です。
日常用の服と、お出かけ用の服を分けているご家庭もあるようですが、我が家では夫が混乱するのでそんなことはできません。可愛いお出かけ用の服を着せて、泥んこ遊びをしちゃうだろうなーと容易に想像できるからです。
情報共有が必要
1人で育児を行う場合には、自分だけが分かっていればよいので情報共有の必要性はあまりないですが、夫も育児に積極的に参加する場合、情報共有は必須となります。
子供に関する重大な情報(怪我や病気など)はもちろん、それ以外にも毎日のお世話記録や子供の生活の様子など、細かな情報共有が必要となり、その分手間が増えます。
情報共有は手間ですが、共有情報に抜けがあると新たな手間や問題が発生するので、面倒でも細かな情報共有が必要です。
我が家では、オムツについて情報共有がきちんとできていなかった為、夫が買った小さいサイズのオムツのストックがたくさんあります。
夫はまとめ買い症なので、もっと早めにオムツのサイズと購入個数について話しておけば良かったーと後悔しています。
たくさん話し合いが必要
夫が積極的に育児参加する場合、夫と子供が過ごす時間は長く濃いものになります。
その分、夫が子供に与える影響も大きくなるので、子供のしつけ方や細かな接し方について、よく話し合っておく必要がでてきます。
接し方に一貫性がないと子供が混乱する原因になるので、最近の言動や問題点などは報告し合って、その際の対応の仕方をなるべく統一するようにしています。
ですが・・・前述の通り、育児について価値観の相違があると本当に話し合いが大変です。
子供のしつけに関する考え方って、育ってきた環境の影響が大きいですよね。
相手の家庭環境を否定しないように自分の意見を言うようにしているのですが・・・
気を遣って話すので、本当に疲れますね・・・
育児の質に差がでる
パパとママとでは、同じ育児をしていても質に差が出てしまうことがあります。
お互いに手を抜くところが違っていたり、自分なりのこだわりが出るところがあったりします。
相手の育児が雑に思えイライラしたり、危なっかしさが目につきヒヤヒヤしたりと、相手に任せず自分でやってしまった方が楽なんじゃないかと思えることが多々でてきます。
危機管理能力に差がある
育児の質の差で一番問題なのが、子供に対する危機管理能力に差があるパターンです。
危険をあらかじめ予測して回避するような行動がとれるかどうか、ですね。
子供の命に係わる問題なので、危機管理能力の高い方が怒髪天を衝く程の怒りを覚えること間違いなしです。
”心配しすぎだよ”、”おおげさだなー”、”前も大丈夫だったし今回も大丈夫だよ”などと言われがちですが、不運な事故が起こってからじゃ後悔しますので、こればっかりはなんとしてでも考えを改めてほしいものです。
夫も育児ノイローゼのリスクあり
夫が積極的に育児参加すると、仕事・家事・育児と肉体的にも精神的にも負担が増えます。
男性の育児参加に理解がない会社に勤めている場合、職場からうける精神的なダメージも大きいです。
産後のママと同じように、産後鬱や育児ノイローゼのリスクがでてきます。
1人目の子を産んだ後、夫は約半年間で8キロも体重が落ちました。
もともと痩せ型だったので、会社の健診で分かったときには看護婦さんに心配されたそうです。
育休取得で収入が減る
夫が育児休暇を取得して育児に参加する場合、その分世帯収入は減ってしまいます。
それぞれのご家庭ごとに経済事情は違うでしょうが、収入が減って家計に余裕がなくなることもあります。
母乳の出が悪くなる
2人目出産後、”上の子優先で育児をしてあげて”と産婦人科の先生に言われたこともあり、私が上の子、夫が下の子を主にお世話していました。
すると、下の子と接する時間が少なくなったからか、みるみる母乳の出る量が減り明らかに出が悪くなっていきました。
それからは”上の子優先”の言葉は気にせず、下の子と多くの時間を過ごすようにしましたら、また母乳の量が増えてきてしっかり出るようになりました。
まとめ
- 育児の主導権を握れない
- 情報共有や話し合いが大変
- 育児の質でイライラ
- 夫も精神的に負担大
- 収入が減る
デメリットを色々お話しましたが、私は夫が育児に積極的に関わってくれて良かったなと思っています。我が家の場合、デメリットよりもメリットの方が大きかったからです。
ですが、ご家庭によってはデメリットの方が大きいこともあるかなと思いますので、すべてのご家庭に”もっと夫も育児参加を”とは言えないなと思っています。
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