<実録>コロナ禍での年子妊娠 一体どうなるの?

コロナ年子妊娠 妊娠・出産

私は、第一子を2019年11月に、第二子を2021年2月に出産しました。
つまり、コロナ禍の中第二子を年子で妊娠・出産したことになります。

そこで、コロナ禍での妊娠(特に年子で臨む妊娠)とはどのようなものだったのか?
私の実体験をもとに、コロナ禍での妊娠・出産で大変だったことをお伝えします。
現在とは状況が異なるとは思いますが、コロナ禍で妊娠・出産を控えているという方の参考になれば幸いです。

コロナ禍の産婦人科 受付困難!?

第二子の妊娠が分かったのが、2020年6月下旬でした。
東京都が初の「東京アラート」を出した月ですね。
そのような時期に第二子の妊娠が判明しました。上の子が生後7か月の頃です。

体調は良いし、マスクを着けて入り口の所でアルコール消毒をすれば、病院の中に入って受付し診察を受けられる、そう考えていました。

受付チェックがかなり厳しい

マスクを着けて、入り口でアルコールによる手指消毒、その後体温測定で平熱だと分かると、受付の人から受付できる人か否かのチェックが入りました。

数週間前からの行動や家族・自分の体調について、だいたい以下のようなことに該当しないか聞かれました。

  • 自分と同居の家族の発熱や体調不良(味覚も含む)
  • 直近の海外渡航の有無
  • 首都圏への外出
  • クラスター発生場所への外出
  • 県内感染拡大地域への外出
  • 首都圏等感染拡大地域に居住の人あるいは外出した人との接触
  • ショッピング施設・イベント等人が大勢集まるような場所への外出

き、きびしい~。
該当項目に当てはまる人、かなりいるんじゃないの?

産婦人科以外の病院では、手指消毒と体温チェックだけだったので、産婦人科の厳重態勢には驚きました。
でも、免疫の低下している妊婦さんと、感染症に一番気を遣わないといけない新生児がいる場所ですから、このような厳重な感染症対策は安心感がありますね。

受付チェックに該当したら?

私は幸い何も該当することなく、受付・診察を済ますことができましたが、もし該当項目があれば約2週間は当該地域への外出や接触を控えて毎日体温を記録し、病院へ提出しなければなりませんでした。

里帰り出産の人も注意が必要ですね。
早めに里帰り出産を行う産院に電話で確認するなど、スケジュールに余裕を持って行動した方がいいかもしれません。コロナの感染状況など、先が読めない状況下ですので、早め早めの対応くらいがちょうどよいかもしれませんね。

妊婦健診 子供どうする??問題

私の実家も夫の実家も感染症拡大地域にあります。
ということは・・・
産婦人科の厳重な感染症対策によって、この先妊娠中の助っ人を両実家から呼ぶことができなくなってしまいました
私と夫の二人だけで、0歳児のお世話をしながら第二子妊娠・出産に挑まねばならなくなったのです。
そこでまず問題なのが、妊婦健診の際子供はどうする?ということでした。

病院内へは子供も入れない

産婦人科は院内への付き添いNGで、子供を連れての健診もNGでした。

ということは、妊婦健診に行っている間は誰かに子供を預ける必要があるということです。

我が家は転勤族でして、夫の仕事の都合で知らない土地に住んでいるという状況なので、周囲に頼れる親戚・友人は一切いません。
実家からの助っ人も、コロナ感染対策の為頼れません。

妊婦健診に行ける日程は、夫の休みと重なる土曜日の午前中のみ(休日の診察が土曜の午前のみなので)となってしまいました。

他にも、保育園・子育て支援センターの一時預かりや、ファミリーサポートに預けるという選択肢もありますよね。でも、一時預かりは利用者が多くいつも予約でいっぱい。特に0歳児は職員の手がかかるので受け入れ枠がそもそも少ないみたいでした。ファミサポも、車移動をしない私には厳しい選択でした。

休日受診のみだと限界がある

夫に子供のお世話を任せるということには不安はありませんでしたが、妊婦健診に行く日程が特定の曜日・時間帯に限られるということはかなり不安がありました。

夫

どうして?
そりゃあ、休日の診察だと混雑で待ち時間がかなり長そうだけれど・・・。
なにか不安要素あるかな??

実際に妊婦健診の次回予約を取ろうとすると分かりますが、特定の検査は病院側が検査の曜日を決めている場合が多く、しかもほとんどの場合は平日になります。

特別な経過観察や処置が必要となる場合は、担当医が決まるでしょうから、担当の先生の勤務日程に合わせて受診する必要も出てきます。
たとえ妊娠期間中健康上の問題が一切なく順調に妊娠を継続していても、臨月に入れば週1回の健診となり子宮口の状態によっては2~3日後に受診という場合も出てきます。

私の場合は、糖負荷試験や妊婦さん対象のインフルエンザの予防接種が平日のみの実施だった為、やむなく夫に休みを取ってもらって産婦人科に行きました。

平日受診が難しいと伝えると、血液検査などの結果は電話でお伝えできる(別料金)とのことで助かりました。看護婦さんに相談してみると、受診の負担が軽減されるかもしれませんね。

陣痛時 子供どうする??問題

年子で臨む妊娠・出産の一番の問題は、陣痛が来たときどうする??ということです。
2人目出産予定日に上の子は1歳3ヵ月。まだまだ目が離せない年齢です。

陣痛時でも子供は病院内に入れない

産院に確認したところ、陣痛~出産時の付き添いはたとえ家族でもNGで、子供も院内への立ち入りはできないとのことでした。

つまり、陣痛が来て、なんとかタクシーに乗って子供と二人で病院に行っても、子供は病院の中に入れないので、結局病院の外で夫の到着を待つ必要があるということでした。

夫がいない時に陣痛が来たらどうしよう。

夫が自宅にいる休日や平日の夜に、タイミング良く陣痛が来るとは限りません。
いやむしろ、夫が自宅にいない時間の方が多いので、確率的に子供と私が二人きりの時に陣痛が来る可能性の方が高いのです。

もし、お産が破水から始まったら、腟から子宮内へ細菌が入りやすくなるため、できるだけ早く(30分以内が理想)病院に行く必要がでてきます。

想定される陣痛時の不安要素

以下が、夫婦二人で陣痛~出産を迎えるにあたっての不安要素です。

  • 陣痛はいつ来るか分からない
  • 破水したらすぐに病院に行く必要がある
  • 陣痛の痛み・お産の進み具合は予測できない
  • 経産婦はお産の進みが早いといわれている
  • 産婦人科は本人以外、子供でも中には入れない
  • 1歳ちょっとの子供を1人にすることはできない
  • 仕事の都合上、夫とすぐに連絡が取れないこともある
  • 夫以外に頼れる人が周りに誰もいない
  • 田舎なので、タクシーがすぐに来られるとは限らない(陣痛タクシーもなし)
  • 自宅から一番近いタクシー会社からは断られる(年配の男性しかいないので対応できないとのこと)
  • 緊急な容態になった場合、対応できる大きな病院が遠い

妊娠の経過が順調だとしても、これだけの不安要素が考えられます。
しかも、その不安要素は命にかかわる問題です。どうにか対応を考えなければなりません。

そこで、私たちが検討したのが、「計画無痛分娩」です。

コロナ禍での選択 計画無痛分娩

計画無痛分娩とは、出産の日取りをあらかじめ決めておき、決めた日に病院へ行き陣痛促進剤によって人工的に陣痛を起こし、計画的に陣痛~出産までを進めていくという分娩方法のことです。

計画無痛分娩であれば、あらかじめお産の日程が分かっているので、夫に休みを取ってもらって子供を任せることができますし、私と子供二人きりの状況での、不測の事態を避けることができます。

計画無痛分娩を選択することによって「陣痛がいつ来るのか分からない」という一番の不安要素をクリアすることができます
そして、それによって”子供どうする問題”や”緊急時の迅速対応問題”などその他の不安要素も芋づる式に解決できます。

計画無痛分娩にすれば不安要素はほぼ解決!
早速、計画無痛分娩を行っている産院を調べてみよう。

よし、二人目は計画無痛分娩にしよう!と考え、自宅近くの産婦人科を調べてみると車で30分程度の場所に計画無痛分娩を行っているところがありました。

そこで、妊婦健診は自宅から徒歩で通える産婦人科に行き、出産は車で30分の産婦人科で計画無痛分娩にすることにしました。

ほとんどの病院は、里帰り出産に対応しているので、妊婦健診を受ける病院と出産する病院を変えても大丈夫。
”里帰り”って名前が付いていますが、私のように里帰りの事情がなくても、もちろん対応してもらえますよ。

まとめ

コロナ禍での妊娠、特に私は年子の妊娠だったので、当初の想定よりはるかに大変なものとなってしまいました。
以下が、コロナ禍で妊娠する際の相違点・留意点です。

  • 産婦人科は特に厳重な感染症対策を行っている
  • 少しでも感染リスクがあると判断されれば、約2週間は受診できない
  • 実家が県外・市外など自宅近くにない場合、気軽に頼ることはできない
  • 産婦人科院内へは、本人のみで付き添いは入れない(子供でもNG)

コロナ禍では、産婦人科や子供関連施設が通常とは異なる対応となっています。
年子での妊娠の際には、子供の預かりが最重要課題となってきます。
まだまだ一般的ではないかもしれませんが、計画無痛分娩も選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

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